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コロボックルとキジムナー。

コロボックルとキジムナー。


北の大地の神、コロボックル

広大な北海道の大地には、
お化けのように巨大なフキがある。
そのフキの葉の下に、
現地の人々そっくりな、
小さな小さな人が住んでいる。

「フキの葉の下の人」

それが北の大地のコロボックル。
北海道の自然と調和して、
人間を育んでくれる全ての生き物を敬い、
人々の生きる糧となってくれる物達を、
アイヌはずっと神と崇めていた。

アイヌとは「人間」の意味。
だからアイヌ人という愚かな呼称は、
本州のシャモ(=日本人)の誤謬に過ぎぬ。
アイヌは自然を愛したが、
シャモは自然を破壊した。

シャクシャインが命を懸けて、
おぞましいシャモと戦った時、
勝ち目がないと思ったシャモは、
「平和交渉をしよう」と持ちかけた。
平和を望んだ誠実なシャクシャインも同意した。

卑劣にも和平交渉の場で、
シャモはシャクシャインを惨殺した。
残された家族は号泣した。
山も大地も森も川も、
全てのアイヌの神が怒り泣き叫んだ。

「呪われよ、このおぞましい人間共!
 だが、貴様等の不幸を来たすのは、
 決して大地や空や海の神々ではない。
 自然に生きる動植物の精霊でもない。
 神の法則こそが貴様等を裁くのだ。」

アイヌに寄り添い陰ながら守って来た、
心優しく慈悲深いコロボックルは、
虐げられたアイヌを憐れんで、
シャモには見えず聞こえなかったが、
胸が張り裂けるほど泣き叫んだ。

神に呪われた本州の人間共は、
徹底的に北海道の自然を破壊し、
アイヌをいじめていじめていじめ抜いた。
その報いが十倍、百倍となり、
自分自身に及ぶとも知らぬまま。

こうして北海道ではなお足りず、
北方諸島や択捉なども、
汚らわしい人間共は侵略し蝕ばみ蹂躙した。
オオカミは殺戮されて絶滅し、
クマもシマフクロウも絶滅寸前だ。

愚かな人間は勝ち誇ったが、
自ら始めた戦争で、
360万人もの死者を出し、
最後には原爆を投下され、
地獄の苦しみを味わった。

本土のシャモに虐殺され虐げられ強姦された、
アイヌの血の涙がわかったか!
その悲哀と絶望が、
自分ばかりか家族まで蹂躙される悲しみと苦悩とが、
ほんの一かけらでも理解できただろうか?……

心優しいコロボックル他、神々は、
シャモが悶え苦しんで戦争で死ぬのを見て、
声高らかに嘲っただろうか? 
慈悲深く優しいコロボックルは、
哀れな人々を憐れんで、声を張り上げ号泣した。


ヤンバルの森の精霊キジムナー

キジムナーは沖縄のジャングルに茂る、
ガジュマルの木の精霊。
ウンタマ・ギルー(運玉義留)の昔から、
人々の暮らしに寄り添ってきた。
今でも人々と共にある。

沖縄が琉球だった頃、
日本は琉球を侵略し、
残酷の限りを尽くし虐待した。
女性達は強姦され、
男達は酷使された。

腐り切った日本人共は、
血も涙もない残酷行為を働きながら、
沖縄の人々をこう呼んだ。
「土人共、野蛮人共」と。

キジムナーは深いジャングルから、
これら全ての無慈悲な行為を眺めていた。
血の涙を流して眺めていた。
友である沖縄の人々や、
伐採されたジャングルを悼みながら……

愚かな人々は言うだろう。
「勝利者こそが正義だ」と。
けれどもキジムナーは一人考える。
「残忍で無慈悲で残酷で、
 血も涙もない畜生以下の連中こそが戦いに勝つのだ」と。

今だけ、金だけ、自分だけ。
日本人は我がもの顔で、
ヤンバルを踏みにじり、
沖縄の人も大地も蹂躙した。
キジムナーは涙を流していた。

やがて日本人は侵略戦争で、
外国の人々までも虐殺した。
罪もない女性を強姦して殺し、
罪もない子供達や老人までも虐殺し、
証拠隠滅のために火を放ったのだ。

けれども敗戦の色濃くなった頃、
卑劣で卑怯な日本人共は、
沖縄の人々の堀った防空壕を奪い、
「捕虜になると虐待されるから、
 天皇陛下のために自殺しろ! 子供は親が殺せ!」と洗脳し強制した。

「天皇陛下、ばんざ~い!
泣き叫びながら若者達が、女達が、男達が、
少女や少年達が、罪もない人々が、
父親達が母親達が、祖父母達が崖から飛び降り死んだ。
親は我が子を一人残らず殺したのだ。

降伏していれば一人残らず助かったのに……

「愚かで残忍な日本人共よ、今に見ているがいい。
 お前らの残酷行為の数々は、
 十倍、百倍となってお前らに到るだろう。
 神の摂理を恐れるがいい。」
キジムナーは悲しくつぶやいた。

こうして沖縄を蹂躙した、
地上の悪魔、日本人共は、
自分達が始めた侵略戦争で、
360万人も戦死と飢えで死に尽くしたが、
それでも戦争犯罪人共は戦争を止めなかった。死刑になりたくなかったから。

ついに神の裁きが下った。

日本は2度までも原爆を落とされ、
地上の地獄が展開した。
太陽の表面温度と同じ、
6,000℃もの超高温のプラズマが、
爆心地の人々を瞬時に蒸発させ、瓦までが沸騰した。

ようやく敗戦で戦争が終わり、
日本の大地、大都市圏は瓦礫の山と化した。
おぞましい権力者と戦犯が住む、
東京都は焼け野が原となり、
戦犯に忖度した連中は、全ての財産を失った。

こうしてようやく沖縄に、
安らぎと平和が訪れた。
けれどヤンバルは開発され、
ガジュマルの木もめっきり減ってしまった。
沖縄の不幸を目の当たりにした、虐げられた人々の友、キジムナーはどこへ行ったのか?……

(今でも深い森に居る)


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コロボックルはいたずら好きですが、心優しい神様です。

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沖縄の大地に鬱蒼と生い茂るガジュマルの木。全て命ある物には、魂が宿っているのです。木にも、小さな虫さえも……

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キジムナー。心清らかな太古の人々は、自然の精霊の姿を目の当たりにし、友として語り合えたのです。

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残酷な権力者と戦い、貧しい人々に富を分かち与えたウンタマ・ギルーとアンダクウェー・ボージャー(油喰坊主)は、沖縄のヒーローであり魂です。
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