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セックスと死

セックスと死


以下はブロガー小さな町のお医者さんからお借りしました。

 最近、書店で、アダルト・ビデオ女優が出版した本を見た。

 アダルト・ビデオの世界は幸せ一杯夢一杯の快楽の園だ――こういう論調の書物は実に多い。
 
 逆に、性風俗店やアダルト・ビデオ業界が、いかにおぞましい世界であり、バックにはチンピラや暴力団が徘徊し、女性が人間としては扱われない現代の女郎屋であり売春宿であるという客観的な情報はつまらないから一切書物にも問題にもならない。

 現在の日本では、一直線に右肩上がりに性行為感染症が増加している。母体が感染する事によって胎児感染を起こし、悲惨な新生児梅毒を引き起こす梅毒も、骨盤内感染症や不妊症、機械性腸閉塞やエイズの感染可能性を倍以上にするクラミジアも、今の日本では増加の一途をたどっている。

 特に悲惨なのは、コンドームを使用しないセックスだ。

 確かに避妊薬を使用すれば、コンドームなしでアダルト・ビデオ女優や性風俗店の女性とセックスしても妊娠させる危険は少ない。
 けれども、実際に性風俗店の女性を調査した産婦人科の論文では、実に60%を超える女性がクラミジアに感染し、その内に50%弱の女性の咽頭からもクラミジアが検出されている。
 これは、言うまでもなくコンドームを使わない危険なセックスの結果であり、同時にフェラチオによる感染である。
 愚かな男は、女性が妊娠しなければ何をしても良いと思い込んでいるけれども、現実には性風俗の女性の大多数が性病持ちであり、バカな若者がアダルトビデオの真似をして女性にフェラチオを要求すると、当然の事ながら自らがクラミジアに感染する事になる。

 コンドームの必要性を説く資料で必ず語られる事は、一人の相手とセックスすれば、それはその相手がこれまで性交した全ての相手とセックスする以上に性病に感染する可能性があるというおぞましい事実である。

 これは珍しくもない実話だが、ある若者が彼女とコンドームなしでセックスして梅毒に感染した。
 泌尿器科医に指示されて彼女を調べて見たら、彼女も梅毒に感染していた。彼女がこれまでセックスした相手はコンドームを使っていたが、この男は唇に腫物が出来ており、実はそれが第一気の梅毒に見られる硬結病変だった。愚かな連中は知らぬだろうが、梅毒はフェラチオどころかキスだけでも容易に感染する。
 で、彼女に梅毒をうつした男はと言えば、元カノからの感染、元カノは高校生で、援助交際で感染、援助交際相手の男性が、性風俗店の女性から梅毒をうつされていたのだった。

 従って、この若者が寝た最初の彼女は、たった一人の相手であったにも関わらず、実際には最初の性風俗店の女性に始まり、実に5人もの相手とセックスしたのと同じである
 もちろん、言うまでもなく、最初の性風俗店の女性も、同様に誰かから感染させられているわけだから、彼女が悪いと言う問題ではない。
 
 現在、アダルト・ビデオの蔓延により、フェラチオやアナル・セックス、コンドームを使わない非常に危険なセックスが若者達を中心に広がっている。
 その反面、客観的な性病の知識は、学校でも家庭でも教えられない。

 愚かな事に、学校、特に女子高などでは、愚かな校長が、性病教育そのもの、コンドームの使用すらも教える事を拒否している場合が多い。

 愚劣極まる安倍晋三や右翼や与党の議員などは、性教育はセックスの仕方を教える物だとしか認識していない。
 けれども、妊娠と出産と育児、性病の知識こそが、本当の性教育の根幹である。
 
 誰であろうと、おむつがどんなに高額なのか、出生から一ヶ月までの間には、新生児は3時間ごとの授乳とおむつ交換を必要とするという狂気じみた睡眠剥奪の重労働である事実を知れば、さすがに安易な結婚や妊娠を考えなくなるだろう。
 また、コンドーム抜きのセックスや汚らしく不潔なアナル・セックスやフェラチオが、どんなに性病の危険を増すかを最初から知っていれば、多くの若者がコンドームを使った安全なセックスを望むようになる。

 子宮頸ガンのほとんどは高病原性ヒトパピローマウイルスによって惹起する。全世界の論文の症例報告を紐解けば、あるキャリアの男性とセックスした全ての女性が、その後、次から次へと子宮頸ガンを発症したという戦慄の事実に遭遇する。
 次々に4,5人もの女性を殺害したとすれば、その犯人は殺人鬼と呼ばれるだろう。この男を法で裁く事はできないかもしれないが、そのやった事は連続殺人に他ならない。

 実際、自分の恋人や妻が子宮頸ガンを発症し、調べたら男性がキャリアだったという事は、語られないだけでざらにある。それどころか、子宮頸ガンを発症した女性の夫のほとんどがキャリアである事も知られている。
 
 こうして、自分が若い頃に危険なセックスで女性達を不幸にしながら性病をうつし合った男が、本当に愛し結婚した女性を子宮頸ガンにして死なせることになる――それは珍しい事でも何でもない。

 愚かな婦人科医は戯言を言う。

「子宮頸ガンを起こすヒトパピローマウイスルは、一回の性行で感染する確率は少なく、感染しても自然に治癒する可能性が高い。
 従って子宮頸ガンワクチンなど必要ない」と。

 ならば、メキシコやオーストラリアなど、子宮頸ガンワクチンを定期接種化して原則全ての少女に接種している国家において、何故、子宮頸ガンの発生率が、劇的に減少しているのか?
 
 勉強嫌いの無知で無能な婦人科医は、夫婦間や恋人間では、ただ一回どころか、一生に居る間中、何度も何度も性行が繰り返されるという単純極まりない事実を完全に見落としている。

 ただ一度のアヴァンチュールでは、確かに女性が高病原性ヒトパピローマウイルスに持続感染する可能性は低かろう。
 だが、それが恋人や夫婦となったなら? 一回で感染しなくても、100回性行した後には容易に持続感染が成立するはずである。

 このウイルスは厄介で、自然状態の感染では抗体が獲得される事はまずない。だからこそ、ワクチンによる予防が必要なのである。

 子宮頸ガンワクチン不要論を述べる婦人科医は、例外なく臨床家としてあまりにも無知であり無能である。こんな愚劣な連中の言葉など、聞く価値などどこにも存在しない。

 
 薬物強姦魔の山口敬之は、女性の体内に精液を残す危険なセックスで強姦に及びながら、平然と無罪放免された。安倍晋三の御用ジャーナリストだからである。

 慶応大学の学生共は、残酷にも女性を輪姦したが、同じく不起訴処分になった。言うまでもなく、親の金の力である。

 強姦をも無罪放免する――それが安倍晋三と与党、右翼団体の「道徳」なのだろう。

 こんな連中が先の侵略戦争を起したのであるのだから、侵略先の中国・朝鮮半島で、どこほど残酷な女性の強姦などの犯罪行為が行われたか――それは推して知るべしである。

 
 バランスの取れた経済的にも人間的にも自立した成人の男女が愛し合いセックスするのは、幸せな人生の出発点であり生物としての人間の自然な尊い営みである。

 けれどもそれが、セックスの危険性や妊娠出産という重大な責任を捨てて顧ず、自分さえ良ければ良いという身勝手な快楽だけを追い求めると、自他ともに不幸を来たし、特に女性の場合、骨盤内感染症で将来的に腸閉塞を発症したり、クラミディア感染により不妊症になってしまったり、子宮頸ガンで死ぬ危険すら自らの身に負うはめになりかねない。

 アダルト・ビデオの世界、性風俗の世界――それは決してお幸せな快楽の園などではない。セックスを弄び、女性を性的に搾取する残酷な男性の裏社会の本当の正体は、性行為感染症と死の影が見え隠れする、この世の地獄そのものなのだ。

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イタリア人画家、ブロンツィーノによる「愛のアレゴリー(寓話)」

 ヴィーナスを抱いて口づけしている若者は、実の息子アモール(ギリシャ神話のエロース)である。年若い少年と貴婦人のセックスを象徴したとも解釈される。
 このエロティックな絵画には、近親相姦、梅毒、嫉妬などなど、背徳のセックスに伴う快楽、光と影、そして苦しみが描かれている。


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